ポスティングで反響が高いチラシとは?行動を促すデザインのコツ【保存版】
ポスティングはチラシのデザインによって反響に大きく差が出ます。読み手の興味を掻き立てるようなフックが無ければ、チラシを読み続けてもらうことが難しくなるからです。
重要なのは手に取った瞬間に、それが何のチラシであるのかが分かることです。
そのためには凝ったデザインスキルは必要なく、いかに「読み手目線」の情報を配置できるかが重要になります。
この記事では、「行動を促すチラシデザインのポイント」をくわしく解説しています。
後半には実際の事例も掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ポスティングチラシは「読まれない」を前提に
まず、残念な事実からお伝えしなければなりません。
前提として、「チラシは読んでもらえない」可能性が高いです。
チラシを受け取る人は、その時点では商品・サービスについて興味が無いのが普通です。
ですので、ポスティングで反響を獲得するには、「分かりやすい」「興味を惹かれる」チラシを作る必要があります。
人はポストからチラシを取り出し、自分に必要な情報かどうかを判断するまでに、およそ3~5秒しかかからないと言われています。
そのため、手に取って数秒で読み手が内容を理解できるようにデザインを工夫しなければならないのです。
行動を促すポスティングチラシ6つのコツ
ではここからは、読み手の行動を促すチラシデザインのコツをご紹介します。
チラシのターゲットを明確にしよう
デザインに着手する前に、チラシのターゲットを明確にしましょう。誰にチラシを届けたいのか方針を決めることで、それに伴った情報の整理がしやすくなります。
ターゲットは年代・性別といった要素の他にも、さらに細部まで掘り下げることが重要です。個人レベルまで掘り下げられた顧客像のことを「ペルソナ」と言います。
一例として、「子供をスイミングスクールに通わせたい」親世代のペルソナを設定します。
個人のプロフィール | |
名前 | 加藤 理沙(かとう りさ) |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 35歳 |
居住地 | 東京都練馬区 |
職業 | 専業主婦 |
世帯収入 | 700万円 |
子供の学年 | 小学2年生 |
価値観 | |
子供の育成方針 | 社交的で家庭的、子供の教育に熱心。 |
お金の使い方 | 子供の教育や家族の健康に投資を惜しまない。 |
商品を選ぶ基準 | 安全性、口コミ評価、コストパフォーマンス |
抱えている悩みとニーズ | |
抱えている悩み | 子供の運動不足、健康維持、習い事選びに悩む。 |
(その悩みに対して)どうなりたいか? | 子供が健康で活発に成長し、運動を楽しむ習慣を身につけてほしい。 |
購入の懸念事項 | 安全性や衛生面、コーチの質、料金 |
ターゲットに伝えたい情報を整理する
ターゲットが決まったら、レイアウトに進む前にチラシに掲載する情報を整理しましょう。
自社ならではのアピールポイントを見つける
商品・サービスの強みは、同業他社や商品にはない「自社独自の要素」であることが望ましいでしょう。他社の商品やサービスと並べた時に秀でた部分が無いと、顧客は購入を検討してくれません。
そのため、同業他社や類似商品がどのようにアピールしているのかも含め、市場調査が不可欠です。
ターゲットにとってのメリットであることも重要
その商品・サービスを利用することでターゲットがどんなメリットを得られるのか伝えるようにしましょう。
「うちの商品はこんなこだわりを持っています」という内容も大切ですが、売り手目線のメッセージに終始してしまうと、消費者とのあいだに距離が生まれてしまうからです。
商品・サービスの魅力がひと目で伝わるキャッチコピー
商品・サービスの魅力を手っ取り早く伝える手段は、チラシにキャッチコピーを入れることです。短い文章で伝えることで、読み手はチラシが自分に必要な情報かどうかをすぐに判断することができます。
キャッチコピーは以下のステップに沿うと作りやすいでしょう。
- STEP1:ターゲットを明確にする
- STEP2:ターゲットの悩み・問題を考える
- STEP3:ターゲットが商品・サービスを導入して得られる利益を考える
- STREP4:ここまでの内容を元に20文字前後のコピーを作成する
なお、読み手の心を動かすキャッチコピーを作るために、いくつかのテクニックがあります。くわしくは以下の記事をご参照ください。
関連コンテンツ:チラシのキャッチコピー作成のコツ|ポスティングで実践できるテクニックを伝授
読み手の視線の動きも意識してレイアウトする
人が広告を見る時の視線の動きには、いくつかのパターンがあると言われています。そのパターンに沿ってチラシをレイアウトしていくことで、読み手の関心を引くことができます。
具体的には、横書きのチラシの場合は左上からアルファベットのZを描く「Zの法則」、縦書きのチラシの場合は右上を始点にNの字に視線が流れる「Nの法則」が代表的です。
興味を持たせる構成「PASONAの法則」とは
「PASONA(パソナ)の法則」とは、WEBマーケティングやDM、メルマガなどに用いられる、消費者の購買意欲を上げることのできる文章構成です。
この法則に当てはめて文章を書くことで、本来は難しいAction(行動)を強く促すことができます。
こちらが売り出したい商品を一方的に押し出すのではなく、読み手の抱えている問題に寄り添うことで、商品に近づくための道筋が明確になるのです。
一例として、美容液をPASONAの法則を用いてPRしてみます。
Problem(問題) | 最近、顔のシワが気になり始めた |
---|---|
Affinity(親近感) | 市販のクリームじゃ効果がない。効果がある美容液があればいいのに…! |
Solution(解決策) | 「〇〇〇(商品名)」は有効成分が肌の奥まで浸透し、大きなシワはもちろん、目尻の小ジワもなくすことができます! |
Offer(提案) | 今ならもう1本ついてくる |
Narrowing Down(絞り込み) | 一週間限定で40%OFF |
Action(行動) | 24時間、いつでもお申込みが可能です |
このように、はじめに読み手の抱えている問題・悩みを明確にすることで、その問題を解決するための手段(商品)を提示しやすくなります。
さらに、PASONAの法則に「Evidence(証拠・根拠)」「User Voice(お客様の声)」を加えることで、商品・サービスの信ぴょう性が上がります。
チラシにクーポンをつけると行動に繋がりやすい
先述したPASONAの法則における「Offer(特典)」の部分、つまりチラシにお得なクーポンをつけることは、商品・サービスの購入の後押しになります。
具体的には「無料引き換え券」「割引・値引きクーポン」「誕生日クーポン」などが挙げられます。
さらに、クーポンには有効期限を記載しておくと、消費者の「早く使っておかないと」という気持ちを促す効果があります。
関連コンテンツ:クーポンつきチラシで反響は上がる?クーポン作成の6つのポイント
商品・サービスがイメージしやすい写真を載せる
多くの人にとって、ポストに投函されているチラシは初見のものであるはずです。初めて見たチラシが文字でびっしりと埋め尽くされていたら、進んで読み続けようと思う人は少ないはずです。
そのためチラシには商品やサービスのイメージが持てる写真を掲載するのはとても有効です。
たとえばお店のスタッフの顔写真が載っていると、そうでない場合よりも親しみや安心感が増します。また、ビフォー・アフターなどの写真を掲載することで、商品・サービスの信頼性の担保にもなります。
写真が用意できない場合はイラストでも可
写真が用意できない場合は、イラストでも視覚的に関心・共感を与える効果があります。プライバシーの観点から顔写真を載せづらい場合は、似顔絵でも一定の効果があるでしょう。
チラシのメインカラーは多くても3色まで
デザインの基本として、過度に色数を増やさないのはポイントです。メインカラーは多くても3色程度にとどめておく方が、全体のまとまりも生まれます。
よくないポスティングチラシのデザインとは
ポスティングで反響が得られない原因は必ずしもデザインにあるとは限りませんが、集客ができないチラシにはいくつかの共通点が存在します。
文字が多くて読む気が起きないチラシ
文字が多い=情報量が多いチラシは、読み手の集中力を散漫にしてしまうため、避けた方が無難です。客観的に見て文字が多いと感じた場合は、写真やキャッチコピーを入れるなどの工夫をしましょう。
読み手の行動につなげる導線が悪いチラシ
商品の購入や店舗への来店など、消費者の具体的な行動につながる情報は目立つように配置しましょう。具体的にはWebサイトへのQRコードや店舗へのアクセスマップなどです。
写真のクオリティが低いチラシ
商品・店舗の写真は読み手の関心を高める要素ですが、掲載する写真の精度によっては逆効果となってしまいます。写真はなるべく照明の明るい場所で撮影するようにしましょう。
【事例】スポーツジムのチラシ Before & Afte
以前、ポスティングをご依頼いただいたお客様のお話です。
「最近、なかなか新しいお客さんが増えないなぁ……」
「よし! チラシを配って集客してみよう」
しかしポスティングを行った結果、当初想定していたほどの反響は得られなかったのです。
「チラシ本当に配ってくれていますか?」
「ウチのお店にみんな興味が無いのかな……?」
そんなお悩みを抱えていました。その際のチラシが以下になります。
パッと見の体裁は整っているものの、残念ながら「反響が取れるチラシかどうか」の観点ではNGのチラシです。理由としては、以下が挙げられます。
- 「何を伝えたいのか」がすぐには分からない
- 「誰をターゲットにしたチラシか」が分からない
- メインの文言(5/28 NEW OPEN)が背景に埋もれてしまっている
- 写真が抽象的でイメージがしづらい
- 全体的に色づかいに統一感がない
ここまでご紹介したポイントを踏まえ、再度作成いただいたチラシが以下になります。
PASONAの法則やチラシに有効期限を設けたことで、行動に移しやすいチラシになったかと思います。
また、実際に商品を使用したお客様の声を入れたことで、商品への信頼性も高まっています。
このチラシでもう一度ポスティングを行ったところ、前回の倍近い反響があったと言います。
チラシデザインのノウハウがない場合は?
チラシのデザインはIllustratorやPhotoshop、PowerPointなどのツールで作成が可能ですが、使い慣れていない人にとっては一定のハードルの高さを感じてしまうかもしれません。
そこで、チラシデザインのノウハウが無い場合の対処法をご紹介します。
無料のテンプレートサイトを使ってデザインする
インターネット上には無料のチラシテンプレートが無数にあります。大枠の構成はすでに出来上がっているため、写真や文言を入れ替えるだけで作成できます。
主要なテンプレートサイトには「PIXTA」「パワポン」「Canva」などがあります。
これらを用いることで、チラシ作成のコストダウンも可能です。
クラウドソーシングで外注する
クラウドワークスやランサーズに代表されるクラウドソーシングサービスを活用することによって、外部のデザイナーに作業を外注することができます。ネット上でやり取りが完結する点も、効率面で優位です。
しかし、直接顔を合わせないことによる意思疎通の難しさも同様にしてあります。細かなデザインのすり合わせがうまくいかず、最終的に出来上がったデザインが想像と違っていた、ということはままあるケースです。
デザインも行ってくれるポスティング業者に依頼する
ポスティング業者の規模にもよりますが、チラシデザインまで請け負ってくれる業者もあります。ポスティング業者にデザインを外注する大きなメリットは、「過去に反響のあったチラシの傾向をふまえ制作してくれる」点でしょう。
ポスティング業者では他にも、エリアの選定やクレーム対応なども代行してくれます。
集客効果を高めるためには、ぜひポスティング業者への外注も視野に入れてみてください。
まとめ |チラシの作成は、創業30年のアドネットにぜひご相談ください
チラシのデザインは多くの店舗・企業様が頭を悩ませています。トライアンドエラーを繰り返すことにより徐々に反響の高いチラシへとブラッシュアップさせていくことも可能ですので、一度目のポスティング結果が芳しくなくても、諦める必要はありません。
株式会社アドネットは、創業30年を超えるポスティング業者です。長年ポスティング事業に携わってきたノウハウがありますので、チラシ制作につきましてもお気軽にご相談ください。
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