チラシのキャッチコピー作成のコツ|ポスティングで実践できるテクニックを伝授
突然ですが、ポスティングで一番難しいことは何だと思いますか?
答えは、「チラシを読んでもらうこと」です。
ポストからチラシを取り出しただけでは、チラシを読んでもらったことにはなりません。
そこに書いてある内容に目を通し、「自分に必要な情報かどうか」を読み手自身に判断してもらう必要があります。
そのためには写真やイラスト、フォント、カラーなど、チラシの見た目ももちろん大切ですが、それ以上に「行動に移してもらうための文言=キャッチコピー」の存在が重要になります。
この記事は、大きく以下の3つのテーマを取り上げています。
- ポスティングチラシにおけるキャッチコピーの重要性
- キャッチコピー作成の手順
- 心を動かすキャッチコピー作成のコツ
ポスティングによる集客を成功させるためにも、ぜひ本記事の内容をご参照ください。
目次
チラシ作成でのキャッチコピーの重要性
チラシに限らず、広告媒体全体に共通する、1つの事実があります。
それは、「人は広告を見ない/信じない」ということです。
たとえばあなたがよく使う電車の中には、多くの中吊り広告があると思います。
ためしに今朝の通勤途中で何の広告があったのかを思い出してみてください。
……おそらく多くの人が、まったく思い出せなかったのではないでしょうか。
私たちは日常生活の中で膨大な数の広告に触れていますが、そのほとんどは私たちの心に残りません。そのくらい、広告を見てもらうのは難しいのです。
だからこそ、多くの企業が「ひと目で分かりやすい広告」をするために頭を悩ませています。
その中の要素の1つが、「キャッチコピー」になります。
ポスティングチラシは「最初の3秒」が勝負
ポスティングチラシの場合、「最初の3秒間」が勝負どころになります。
3秒間とは、ポストからチラシを取り出して目を留めるまでの時間です。この時間内に「何についてのチラシなのか」「(チラシを読むことで)どんなメリットがあるのか」を読み手に伝えなければなりません。
それができないと、そのチラシはそのまま捨てられてしまうでしょう。
キャッチコピーに「センス」は必要ない
キャッチコピーに関して、多くの人がしている勘違いがあります。
それは、「キャッチコピーにはセンスが必要でしょ?」です。
結論を言います。キャッチコピーにセンスは必要ありません。
たしかに、センスのあるキャッチコピーも無数に存在します。
たとえば、
- やめられない、とまらない かっぱえびせん|カルビー株式会社
- i’m lovin’ it|マクドナルド
- やっちゃえ日産|日産自動車株式会社
- あなたと、コンビに、ファミリーマート|株式会社ファミリーマート
このあたりは、誰でも一度は聞いたことのあるくらい、世の中に浸透したキャッチコピーになります。これらはコピーライターのセンスの賜物と言えるでしょう。いわば「不特定多数の注目を引く」ためのコピーです。
一方で、ポスティングの目的は、「地域の住人を対象に集客をすること」です。
そのため、商品の購入や店舗の来店など、「読み手を具体的な行動に誘導するコピー」が求められます。
自社の商品・サービスの強みを端的に表現することが重要で、それに対する言語的なセンスは必要ないのです。
チラシのキャッチコピー作成の4ステップ
キャッチコピーの作成は、4つのステップに分けることができます。
各ステップについてくわしくご紹介します。
STEP1:メッセージを伝える「ターゲット」を決める
まずはメッセージを届けたい「ターゲット」を明確にしましょう。ターゲット設定が曖昧なままだと、誰に向けて発しているのか分からないキャッチコピーになってしまいます。
つまり逆を言えば、ターゲット設定が細かいほど、心に刺さりやすいキャッチコピーに近づきます。
STEP2:ターゲットが抱える「悩み・問題」を考える
仮に学習塾の生徒募集チラシを作成するとして、ターゲットを「中学生の子供を持つ30~40代のファミリー世帯」と設定したとします。このターゲットが抱えているであろう悩み・問題をリストアップしていきます。
たとえば、
- 子どもが来年受験を控えているが、成績の伸び悩みがあるようだ
- 勉強する習慣を身につけてほしい
- 学校や家から通える範囲に学習塾がない
- マンツーマンでしっかり指導してくれるところがいい
などが挙げられると思います。
STEP3:商品・サービスの「ベネフィット」を挙げる
続いて、STEP2で挙げた悩み・不安の解決になる要素を挙げていきます。具体的には、自社の商品・サービスの「ベネフィット」を抽出します。
ベネフィットとは、「商品を購入/サービスを利用した先にある、顧客が得られる利益」のことを言います。
STEP2で挙げた学習塾のベネフィットの例としては、
- 各教科に特化したプロの講師が、生徒の理解度に合わせて指導
- 定期的な授業と課題により、自主的な学びの姿勢が育まれる
- 進学や受験に向けたアドバイスで、生徒の進路選択が広がる
などが考えられます。
また、同業他社とは違う商品・サービスの特徴を見つけることも重要です。
STEP4:キャッチコピーの作成
ポここまでの内容を元にし、文章に落とし込んでいきます。
チラシで見た時の視認性を考えると、キャッチコピーは20字前後に収めるのが理想です。
なかなかいい文言が思い浮かばないな…と思った方は、次の章からの「ターゲットの心を動かすキャッチコピー作成の10のコツ」をご参照ください。
ターゲットの心を動かすキャッチコピー作成の10のコツ
ここからは、魅力的なキャッチコピー作成に役立つテクニックを10個ご紹介します。
具体的な数値やお客様の声を入れる
具体的な数値のデータがあれば、その数値をキャッチコピーに組み込むのは効果的です。
たとえば「顧客満足度98%」「通算販売数1万個突破」などです。
しかし、実際に計測した数値であることが前提です。数値を偽るのはNGです。
また、お客様から実際に寄せられた評価も効果的です。購入を迷った時に他の人の意見・評価を参考にする人は多いからです。
期間や数量を限定し、行動のきっかけを作る
人は希少性の高いものに対して価値を感じやすい傾向があります。
「チラシからの申し込み限定」「先着50名へのプレミアムチケット」など、期間や数量を限定することで、「なるべく早く行動しないと!」という気持ちの後押しになります。
権威性を提示し、信頼へつなげる
有名な人や機関などの権威性を借りることにより、商品・サービスへの信頼性を高める効果があります。
たとえば「有名インフルエンサーも愛用」「あの〇〇大学も認めた」などの文言があります。
ターゲットへ呼びかける
チラシのターゲットへ直接呼びかけるような文言を入れると、読み手が自分事として受け取ってくれる可能性が高まります。
「今年こそダイエットを成功させたいあなたに」「昔より胃もたれがしやすくなっていませんか?」など、身に覚えのあるポイントを突かれると、人は関心を持ちます。
オノマトペを使い、イメージを喚起する
「サクサク」「ふわふわ」「ツルツル」など、オノマトペを使うことで商品・サービスのイメージが持ちやすくなります。特に食品や美容品などでは、強い効果を発揮します。
一般的な常識や思い込みを否定する
世間的には当たり前と思われているような常識・思い込みを否定することで、読み手の好奇心に働きかける効果があります。
たとえば「あなたの肌ケア、間違っているかもしれません」「寝る前に歯磨きしていませんか? 実はそれ、間違いです」などがあります。
「いかに簡単に行動できるか」をアピールする
人はなかなか行動に移せない生き物です。新しい商品を購入しようと思っても、購入までの手続きが多いとためらってしまいます。
そのため、「スマホでかんたん操作」「QRコードを読み込むだけ!」など、行動に伴うハードルの低さを強調することで、読み手の行動を促す効果があります。
商品・サービスを利用した後の「未来」をイメージさせる
商品を購入/サービスを利用することで、「どのような未来が手に入れられるか」をイメージできる文言は効果的です。
顧客は「自分の悩みが解決できるか」に関心を持っています。売り手側からの商品・サービスの強みに関心はありません。顧客の視点に立って商品・サービスの利点を考えてみましょう。
商品・サービスを買わなかった場合の「損失」を提示する
今行動しないと、未来にどんな「損失」があるか、読み手の恐怖心・不安をあおるアプローチもあります。人の心理として、今持っているものを失うことを回避したいという傾向があるからです。
「手遅れになってしまう前に」「見過ごしていませんか?」などの文言が効果的でしょう。
ネガティブなアプローチは慎重に
1つ前に挙げた「損失」へのネガティブなアプローチは、やりすぎると逆効果になる可能性があります。
読み手の恐怖感・不安にアプローチする際は、慎重に言葉を選ぶ必要があります。
まとめ|魅力あるキャッチコピーの第一歩は「顧客の悩みを知ること」
今回はポスティングチラシのキャッチコピー作成のコツを中心にご紹介してきました。
この記事を読んだ後では、街中にある広告の見え方も変わってくると思います。
魅力のあるキャッチコピー作成のポイントは、「顧客の悩みを知ること」です。
自社の商品・サービスが顧客にとってどのような価値を提供できるのかを考え、キャッチコピーに落とし込んでみてください。
株式会社アドネットは、練馬・杉並・武蔵野・三鷹エリアを得意としている創業30年のポスティング業者です。配布のみではなく、チラシデザインから、印刷も一括で承っております!
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